ポルトガルの航海者がインドで目にした社会慣行に対して与えたカスタ(Casta)に由来。遅延・人種・種を意味し、ラテン語のカストゥース(castus 純血)に起源。
つまり、カーストとしてくくられる現象はもともとインドに存在していたものの、概念名称自体はポルトガルの来航者以降のものである。
東京外国語大学でご一緒させていただいている藤井毅教授の著書「インド社会とカースト」(山川出版社)より。
このあたりの歴史的経緯の認識が欠落し単にバラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラといった分類で理解したつもりになって語るのは人材マネジメントの観点からいうと安易でありすぎるし、危険でもあろう。
余談だが、近代国家の成り立ちから現在にいたるまでの日本ーインドーイギリスの関係は実は非常に奥深く興味深い。たとえば、日本の警察における指紋制度は、もともとイギリスがインド統治のためにインドで開発したものだという。

