先日リリースした【緊急レポート】ポスト・コロナ時代の人事戦略〜これから起こる事とキーワード〜ではアフター・コロナで必要となる組織・人事の考え方とキーワード解説をしていますが、ここではBCP(事業継続計画)としてのダイバーシティ促進とレジリエンスについてご紹介します。
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ポスト・コロナ時代の人事戦略〜これから起こる事とキーワード〜
BCP(事業継続計画)としてのダイバーシティ促進
・働き方において従来よりフレックスタイム制、リモートワーク(在宅勤務)等、ダイバーシティ推進の一環として取り組まれていたが、従来は「少数の個人のための働きやすさ」にフォーカスされていた。しかしながら今般、BCP※の観点からも「すべての社員を対象とした事業継続・ダメージコントロール上の必要」でもあることが明らかになっており、両者の統合的な施策運用が求められることになる。
・ダイバーシティ推進は決してマイノリティー支援に限られるものではなく、事業の持続的な発展にとって必須となるものであるという観点にたつ必要がある。
・この延長線上には職務設計やワークシェアリング・副業等、働くこと自体に対する制度・意識面の変化も起こる。リモートワーク(テレワーク。WFH)など分散型の就業形態においては今まで以上に自律型の人材が求められることになり、優秀な人材の要件と認識されるようになる。逆に言えば、継続的に優秀な人材を獲得・定着していくためには、いかに分散型を実現する就労環境と人事制度を整備し訴求していくかがポイントとなる。
※BCP(事業継続計画)とは自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のこと。
【関連ワード】レジリエンス
レジリエンス(Resilience 復元力・弾力性)とは、外力によるひずみをはね返す力のことであり「困難な状況においても、しなやかに適応していく力」である。「12人の識者にきく2014年人事部門のテーマと提言どうなる?アジアシフト時代の人材戦略」財団法人労務行政研究所労政時報(2014年第3860号掲載)を参照。