2009年07月21日

VSOP採用

「会社員はVSOPだよ」

新入社員のころ、当時の上司からよく言われた言葉である。

Vはバラエティー(幅広い経験)であり20代に、Sはスペシャリティー(専門性)で30代に、Oはオリジナリティー(独自性)で40代に、Pはパーソナリティー(人柄)で50代に、それぞれ意識すべきキャリア形成上の心得のことで、それぞれの年代における勝負どころともいえる。

上司も、そのまた上司から言われていたようで、このような考え方が綿々と、飲みの席などで口述伝承されていた。

V・Sは「守」、Oは「破」、Pは「離」に相当するともいえ、今でも通用する考え方だが、大きな違いはその時間軸だ。かつては会社員人生全般を通じて実現を目指したVSOPが現在では、同時平行的に有することが求められているし、もっというと採用の時点で既にVSOPを兼ね備えていることが求められているともいえる。「気付くとVSOP採用になっていた」といってもいいかもしれない。

昔と比べると相当大変になったともいえるが、専門領域を軸に、高いコミュニケーション能力を駆使し、社内外にネットワークを持つことにより、VSOPの早期・同時実現はある程度可能と考えるーもちろん、これはインターネットや携帯電話・メールなどをはじめとするテクノロジーの進化に負うところが多いし、Pに関しては人間性そのものなのでハウツーではない世界ではあるが。

いずれにせよ、かつては企業人生を通じて、出口のところでようやく完成したVSOPが、今では入社という入口で求められるようになっている。



posted by 小平達也 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | グローバル人材マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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